ここではタンクエンブレムを入れていく手順を紹介します。
最近はベーシックになりつつあるカスタムですし、興味のある方も多いはず。
基本
《シールに見えてはいけない》
《他人とかぶってはいけない》
これだけは鉄則です。
それだけに私たち提案する側にもより高度な技法や発想が要求されます。
タンクはバイクの命でもありますからこのカスタムペイントがキマッたときの満足感と所有感は格別のものです。
1 まずはNoy’sさんから持ち込まれた状態、 実際の大きさでプリントした原画でバランスを確認。 今回の場合、デザインは サードアイとオーナー様とカスタムショップNoy’sさんの 3者で意見を出し合い考えました。 |
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2 リアフェンダーにもタンクとは少しデザインを変えた翼を配置。 |
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3 カッティングデータに置き換え実際に使うためのマスキングを作成。 |
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4 左右の位置確認やロゴの水平具合を確認するため レーザーポインターなども使用。 |
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5 位置さえ決まれば実際にマスキングのデータを 張り込んでいきましょう。 |
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6 タンクに限らずだいたいマスキングする場所は 曲面になってます。 それらをどう回避するか?どう処理していくかが 技術と経験が問われるところ。 |
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7 塗装したい箇所以外はすべて隠しましょう、 塗装ミストは天敵ですからしっかりカバー |
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8 軽くパラ吹きしながらホコリやマスキングの浮きをチェック じょじょにシャンパンゴールドの色をのせて行きます。 |
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9 一色目のシャンパンゴールドを塗り終えるとこんな感じ、 まだまだこれから。 |
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10 リアフェンダーも同時進行中。 |
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11 作業内容はタンクと同じ。 |
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12 ブラックのクリヤ割りでシャドーを付けていきましょう。 ここからはより小サイズのエアブラシに変わっています。 |
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13 仕上がりを想定しながら最初に決めた手順に沿って作業を進行。 |
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14 ここは装飾のエッジを際立たせるための手法、直線のマスキングを 貼って→シャドー→剥がす→貼って→シャドー→剥がす・・・・・・ ひたすらこれの繰り返し。 |
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15 シャドーを入れ終わるとこんな感じですが 実際マスキングを外したときの仕上がりはまだわかりません。 |
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16 全体にシャドーが入るとこんな様子。 よくわかりませんがマスキングを取るとすごい事になってます。 取りたいのはやまやまですが・・・ |
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17 まだデザインの真ん中に宝石を書き込みます。 赤い珠、ルビー系かな? |
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18 一方こちらのリアフェンダーも同じく宝石を書き込む準備OK!! |
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19 まずはホワイトをボカシ気味で… |
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20 次のクリアレッドは真ん中に白を残すつもりでブラシ。 |
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21 ここでいったんマスキングを剥がします、 ノリが残らないように 塗装箇所に傷を付けないように慎重に。 |
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22 マスキングの下はこんな感じになってました。 うん、だいたい想像通り。 しかし作業はまだまだ続きます。 |
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23 この上に重なって“HARLEY DAVIDSON”のロゴが入ります。 これまでとほぼ同じ手順でマスキング。 |
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24 ここが少しややこしい所ですが塗装面に入り込む塗装段を スポンジペーパーで研ぎ落としてやります。 この作業、するとしないとでは完成度が愕然と変わりますから ここはひと手間ふた手間掛けていきましょう。 |
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25 段差の有無も確認しながらパラ吹き、 そしてしっかりシルバーをのせます。 |
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26 マスキングを取ります。 |
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27 う〜ん、かなりいい感じ。 作業も大詰めか!? |
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28 いやいやまだまだ、 ここで再度文字のみにマスキング。 |
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29 文字はシルバー、バックの装飾はシャンパンゴールド。 この2色は同系色で色の差がハッキリしません。 |
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30 ですから文字と装飾の間にシャドーを入れて 一段文字が浮き上がっているように見せます。 |
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31 その 効果のほどは・・・ |
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32 27の画像にくらべて“DAVIDSON”の文字が 浮き上がったのがわかりますかねぇ〜 |
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33 アップ。 |
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34 こちらも・・・ |
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35 全部のマスキングを外したところ。 |
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36 コーティング前にしっかり水拭きで脱脂とミストを除去します。 |
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37 こちらのリアフェンダーもマスキングを外しています。 |
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38 脱脂中、しっかりと!! |
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39 仕上がり加減の確認も兼ねてウレタンコーティングをパラ吹き。 |
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40 この時、また少し大きめのブラシに変えています。 |
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41 確認もOK!! 全体のコーティングに移れます。 |
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42 タンクも同じく。 |
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43 全体のコーティングは大きなガンで行きます。 この作業では4サイズ目のガンです。 |
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44 こちらもコーティング。 |
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45 数回に分けてある程度の厚みを稼ぎます。 そして乾燥室へ。 |
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46 次の日、 乾燥している状態のタンク。 |
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47 こちらリアフェンダー この後さらに簡単な足付け作業を済ませ 仕上げはいつもの村上自動車さんへ その後組み付け完成は Noy'Sさんで・・・ |
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ここからはNoy’Sさんのブログにアップされた画像です。 |
完成、こんな感じに仕上がりました。 ブラック&ゴールドパールのベースに浮かぶ完全オリジナルのウイングロゴ。 カッコよすぎ!! ←BACK |